Coffee9 更新日2001年7月26日 H

しばらくご無沙汰しておりました。本業の包装機械、包装資材の営業活動が忙しくて追加更新が行われず本ページを心待ちにして頂いておりました数少ない読者の皆様に心よりお詫び申し上げます。

もとともこの休憩室は、本業と全く関係の無い所に意味があるわけですが、こちらも霞みだけ食って生きれないのでご勘弁下さい。特に次を出せ、次を出せとなんどもメール頂きました、Pさん、Kさん、Tさん、Hさん、Fさん、Mさんにはお詫びいたします。
私も楽しいページ、面白いページを求めて時間が有ればネットサーフィンするタイプです。ご紹介下さいませ。

それでは本題です。と言っても今回、多少アーム産業のコマーシャル含みの内容ですのでその点は、ご勘弁ください。

6月と言えば雨の季節です。あの有名な「松尾芭蕉」の俳句に、「五月雨を集めて云々」と言うのがありますが、もともと日本の梅雨は5月であったそうです。
ところが今では、五月晴れと言えば「澄み切った5月のすがすがしい空」を想像するのですが、本当はうっとおしい月の梅雨空の中久しぶりに晴れた空を見上げて「ああ五月晴れだ」と言った事から、松尾芭蕉の俳句が理解できるのだと、お得意様のM会長さんから教わりました。
そうでしょう、でないと最上川が現在の5月に氾濫するほど水量の多い訳など有りませんから。かく言う私も有名な俳句であっても受験勉強が終わった数分後には忘れてしまった内容ですから。

新暦はなぜ日本の伝統的な気候風土に合った季節感を表せないのでしょう。テレビで『暦の上では!』云々とよく言います。まさに「陰暦」こそが本当の文化を育む季節感を表す内容だとつくづく思うのは私だけでしょうか?
今でも東南アジアの各国では、旧正月(彼らにとっては正しい正月ですから日本人が勝手に旧正月と言うのは失礼かもしれません)が、広く利用され浅しく季節感を感じながら生活する暦の意味を深く感じているのです。ジューンブライド(June Bride)、6月の花嫁は幸せになると言われます。梅雨のうっとうしい時期の花嫁が幸せと言うのはいかにも日本的では有りません。しっとり雨にぬれて愛を育むのは恋人同士の相合傘の時だけで充分です。あれは、6月がすがすがしい季節のヨーロッパ地区の話でしょう。日本はやっぱり気候的に10月から11月にかけての寒くも無く暑くも無い、晴れ渡った季節が最高でしょう。

ところが、目ざとい日本の冠婚業者は、今盛んにジューンブライド(JuneBride)を売り込んでいます。相対的に若年人口が減少し挙式数が減っていて梅雨時の効率向上のために最高の「うたい文句」などでしょう。で「煬牛・式場や披露宴会場に出席換る人にとっては、新調の晴れ着が雨で濡れたりするのは問題です。普通なら小雨程土なら持って行かない傘をこういう時には必ずと言っでいいほど持っ行きます。それも紛失して良いような500円の駅売の傘なんかじゃありません。***ブランドの傘なんかです。傘が高価であった時代は傘立てに鍵の付いた傘立てがあったものですが、今では殆ど見受けなくなりました。

その理由は、結婚式場やデパート、ショッピセンターにとっては、濡れた傘を室内は持ち歩かれ、床の絨毯や商品を濡らされてはかないません。ところが傘立を入り口に設けても何時も苦情の内容は、「私の傘、高級な傘」ほど紛失したとの内容が多いのです。さりとて鍵付けの傘立てを接地すると安物、高級を問わず忘れて帰る輩が最低でも2割はいる現実に、鍵の補修費が止め処も無く高くつくという現実が有ります。傘を忘れて帰る人は認識は、特別に高級な傘ならとやかく置き忘れた傘と引き換えにポケットにった鍵などわざわざ戻しに行く人は殆どいないの現実です。かくして会場の企業は、二束三文の傘と引き換えに高価な鍵の補修費を負担することになります。

このため最近では、入り口に傘袋を置いて、お客さんに自分で傘を傘袋に入れて持って入って頂く事になりました。我がアーム産業株式会社でも、この傘袋の商戦に日夜け暮れて来ましたが、自分で傘袋を取り濡れた傘を袋に差し込むのは如何にも不便ですし、また明けにくい袋の厚みでイライラする事がしばしばです。

そこで登場したのが「傘袋の自動開口器」なるものです。袋口をエアーを使って開口しておき傘をそのまま差し込んで引き出せばスッポリ収まる便利な器具です。これは素晴らしいアイデアです。ところがこれにも一長一短が有ります。なんせ傘袋を使用する場所は雨の振り込む直ぐ近くに置いて置か簡ければ意味がありません。しかしエアーを吹き込むにはそれを動かす電源が必要です。常に水に関連する場所に電気を引いておくのは問題です。現在売りさばかれているこれらの傘袋開口器には充分な漏電対策が行われていますがその分コストアップの要因になっており機械の販売価格に影響を与えます。しかもお客さんが傘を差し込むときに袋口が開いておかなければならないので僅かとはいっても電気代はかかります。ボタンを押せばスイッチが入る機械が考案されましたが入室者が操作方法がわからず係員が傘袋の前で立っていたら却ってコスト高に成ったと言う笑えないような事実もあります。そこでセンサーを用いて入館者が入ると自動的にエアーを吹きこむスイッチが入る仕組みを考案した物などもあります。

そこで極めつけとも言うべき「電源」無しで傘がそのまま収納できる製品「傘ポン」なるものが登場しています。素晴らしいアイデアです。残念ながら私の会社では取り扱っていませんのでご要望の向きは別の会社にお問合せください。

ところが、私共の販売する「傘袋」がこの機械によって影響を受けたかと言うとそうでもないのです。確かに一時的に手で取って使用する「傘袋」の売上はダウンしました。それは、折畳み傘の普及が大きな原因とおもわれます。確かに私共もコストダウンに繋がるあらゆる努力をしてはきましたが、それ以上に最近の折畳み傘は、傘をしぼめると自動的に畳まれてしまい袋口が開口していない傘袋には利用できないと言う事実が出てきたからと思われます。傘の先端が尖っていなくても利用できる「傘収納装置」が開発されない限り手で取る傘袋の需要は無くならない。ホット胸をなでおろした事も事実です。
なぜなら、高級ホテルやデパート、美術館に限りませんが雨を心配して出向く人々の殆どは、最近長いコウモリ傘など持ち歩かない人々が多いのです。バックの中に小さく折畳める傘が主流になっています。そうすると、傘の先端が尖っているタイプのものは非常に少なくなっています。だから手で契りとって入れる従来の傘袋はなくならないのです。

しかし、これでは何の進歩も有りません。「折畳み傘の普及で傘袋の需要が保たれた」だけならこの休憩室でことさら書き立てる事など意味がありませんから。

そうです。長い傘も、短い傘も、先が尖って無くても、電源が無くても袋口を開口でき、尚且つワンタッチで傘を収納できる「雨傘水濡れ防止用傘袋の自動セット器」なるものが完成したのです。

その秘密は、今申し上げるわけには行きません。「特許出願中」です。6月7日より北九州の西日本総合展示場で開催されます「西日本総合機械展・福岡県金属工業振興展内・アーム産業株式会社の展示小間」にて発表いたしますご期待ください。

商品名「傘パックン・IL−U2型」をお忘れなく。6月より販売代理店を募集しますご希望の方は、アーム産業株式会社宛てお問合せください。

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問合せ先: アーム産業株式会社
        TEL:093-6411 FAX:093-641-6799
         Email: arm@orange.ocn.ne.jp