Coffee8

第7回:包装に求められる矛盾だらけのテーマをどやって現実のものにするか G

・休憩室のページを楽しみにお待ちされている方々から何匝も「次のテーマ」について催促と問合せを頂きました。
 私のつたな瓦内容を心待ちにツウれている事、本当に感謝にたえません。

・決してネタ切れした訳ではぃりませんが、ぬにせ年度末の忙しさにタイ・する時間が有りませんでした。
 お待たせいたしました。今回は、包装の目的に関ぉるもろもろの矛盾した要望をどうやってこなして行くのかについて書きます。

・大げさなテーマのようですが、あまり肩を張らずに書きますので軽くお読みください腺

今日商品といわれるもねもろの戊で,包装をしていない物などまず有りません。よりわけ食品類に到っては、産地直売の野菜などむで ラップに包まれていたりパックやポリ袋に包装されるのが当たる前の時代です。お店にある唱品を見れば80〜90%は、包装商品です。

本年4月からツヘ、「家庭電化製品のリサイクル法」が施行されましたが、「包装容器リサイクル法」は、2000年4月より始まってお阨・浮ノ係っている 私共も他人ごとで無い大変大きなテーマです。=br>ただ、今回の内容はそれらのリサイクルTに絡む内容ではなく、包装する側すなわち製造会社から要求されるモロモロのテーマについての物です。

かって、食品保存には、「合成保存料」と呼ばれる薬品が多用されました。薬品摂取による人体への影響が注目されるようになってから、合成保存料の使用は非常に少なくなってきましたが、製造者にとって見れば製品の安全性と品質保全に並々ならぬ努力をして品質管理を行っているのですが、「消費者側」から添加物や保存料は、それが天然のものであっても非常に嫌われているのが現実です。

本来食品は時間が経てば変化しマズクなりついで腐敗して行くのは当たり前のことです。しかし腐った製品を販売しようものならとんでもないことになります。そこで、いかにして商品を保存料を使わずに長期間保存できて販売できる方法を考える事になります。

食品を傷めるほとんどの菌は、「好気性菌」と呼ばれる「酸素を吸って増殖する菌」です。酸素を無くした状態で包装すれば、それだけ長く保存できるわけです。いわゆる真空包装がその代表的な包装方法でありますが、カステラなどに代表される柔らかい製品を真空包装にするとペッタンコにつぶれて商品価値どころか,およそもとの原型をとどめないような物になってしまいます。

最近これらの商品の内側に、「食べられません」と表示されたマッチ箱くらいの袋になった「脱酸素剤」入っていますが、これは大変な発見です。
酸素を透過させない袋に製品を入れ、この脱酸素剤を同封しておけば、袋の中の酸素をこの脱酸素剤が吸着して袋内が無酸素になると言うしくみです。
ところが、菌の種類によっては、酸素が無くても増殖する「嫌気性菌」なるものがあるのです。菌の種類や特性は、専門家でないので書きませんが、
その昔、熊本の「からし蓮根」に混入されていたある種の菌は、無酸素の方がより増殖すると言う厄介なしろものです。
また、醗酵食品「漬物や味噌」は、醗酵するに従ってガスが出てきます。最近はやりの「キムチ」は、その最も代表的なものでしょう。従来からこれら発酵食品の保存と販売には、包装というテーマで考えれば、大きな問題でした。

その為、包装後に二次ボイルして殺菌してしまうやり方が一般的です。「たくあん」や「茹で麺」などの多くはこの方法によりほうそうされます。当然自動包装で行いますので、包装速度は常に上へ上へと要求がUPします。包材が合成樹脂の場合は、「温度・時間・圧力」によりそのシール時間(熱封緘する時間)が直接包装能力に関連しますので、包装材料は「いかに低温度でシール出来るか」がその包材の良し悪しとなります。しかしながら二次ボイルを行う為には高温に耐える包材で無ければなりません。「低い温度で熱溶着出来るが、高い温度に耐えられる包材」これは明らかに矛盾したテーマです。それでも現在はかなりの条件をこなして実現されています。

カップヌードルに代表される「インスタント・カップ麺」の外側の包装を破るのに苦労する事はありませんか?シュリンク包装と呼ばれる熱収縮型の包材ですが、あの包装は実に困ったものです。昔は包装機のシール機構の問題で結構シール部分にシール不良がありそこから指を入れて簡単に破ることが出来ました。現在シール部分にムラのあるような包装をすれば、出荷前の品質検査でハネられます。しかしお店で購入したカップ麺の包装を破るのに一苦労も二苦労もする現実が有るのです。
開口部分にシールラベルを貼り付けそのラベルを剥がすと同時に外装が破れる方式のものも出ていますが、これとて完璧ではありません。
よりきれいな包装をし・尚 獅ツ簡単に破れる包装方法をど・たか考えて「ンてくツセさい。この方法が取れる包装機械もしくは包装資材を考えればビルの一つも建てられるぐらいの商材です。

パックの蓋の部分に、剥がす口元(オープニングリップ)の付やた包装が今急速に普及しています。昔から豆腐に代表されるパック包装には開口時る包丁はつき物でした。ところが今日ではオープニングリップの付いているかどうかに係らお手ょ簡単に蓋材を剥がすことの出来る「イージーピール」とか「イージーオープン」と言われる包装材料が開発されたからです。

ところが、手で簡単に剥がせる蓋材でありながら二次殺菌のボイル時の内圧に耐えられる包材をと要求されます。当初はとんでもないテーマーでありましたが、現在では、「双間剥離」なる包材の製造方式が開発され多く利用されています。

「キムチ」が発酵食品であることは、ご存知のとおりですが、パックに詰めて置くと時間と共に内部から醗酵に伴ったガスが発生し容器は、ボールのようにパンパンに膨れ上がりとても商品として販тできるものでは有り・せん。その為塩分を ュめにして醗酵を遅らさせる、冷蔵状態の温度管理を行って醗酵速度を遅らせる、最後の手段ο、逆止弁つき又はガス抜ォ穴付の包材を用Δて発生・る醗酵ガスを抜いて「オまうか。はたまた、二次ボイルを行って醗酵をョ~めてしまうかの方法が取られてきました。

ところが、二次ボイルでは、美味しく醗酵する過程を止めてしまうだけで,腐ることは有っても美味しくなる事など無いわけですから、キムチに関する限り二次ボイν方式は‖現在ほとんど行わ・ていません:ガス抜き方式は現在であ広く利用されていますが、これも完璧な方法とは言えません。お店の店舗面積と漬物類の販売スペースのすぐ隣にお菓子のコーナーが有ったりしますし、購入して冷蔵庫に入れていてもガス抜き口から抜けた醗酵ガスの臭いが他の食品に移って問題になります。温度管理や塩分濃度の調整で醗酵速度を遅らせる方法は、それなりに効果のある方法ですが、健康指向の広がりで「塩分控えめ」が世の中の趨勢です。これでは今流行のオリエンタルブームを代表する「キムチ」の包装に頭を悩ました結果。乾燥剤や使い捨てカイロで有名な「大江化学工業梶vより醗酵ガス吸収剤なる製品が売り出されました。

素晴らしい効果でツキ。キム`の醗酵はそのまま進行させ、発生換るガスを吸収剤が吸着するので容器は膨れません。蓋材も手で剥がすことの出来るイージーピール包材が使用できます。

私共の会社でも、このont color="#0000FF">ガス吸収材「商品名:クリスパー」|/font>を機械,包材と合わせて販売しておりお客様に大変喜んでもらっています。

 

包装に関連すろ事柄は、突き詰めてゆくと非常に奥の深い内容です。てころがその過程では常に相矛盾するテーマと向かい合わなければならない現実が有るのです。

ご意見ご感想をお待ちしております。

津曲輝行(ツマガリテルユキ)

tsumagary@hotmail.com

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